スレート屋根カバー工法のタイミングは??【新発田市】【村上市】【胎内市】新発田リフォーム
2024.06.19 (Wed) 更新
新発田市・村上市・胎内市にお住まいの皆さん、こんにちは!
新潟県 新発田市・村上市・胎内市を中心に、屋根リフォーム・雨漏り修理を行っています!
本日は「スレート屋根のカバー工法タイミング」というテーマでブログを更新します!
ぜひこの記事を読んでいただき、屋根リフォーム・雨漏り修理をご検討ください!
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目次
屋根カバー工法のタイミングについて
屋根のメンテナンスの定番となってきた屋根カバー工法ですが、、
お住いの屋根が築20年・30年と経ち、塗装でのリフォームを何度か行った後に行うイメージが強いかもしれません。
しかし、昨今では「初めてのメンテナンス」としても屋根カバー工法をされる方も多くなってきています。それは、屋根カバー工法を行うタイミングによって住宅を維持するうえでのトータルコストが変わってくるからです。
今回は屋根カバー工法をより効率よく行うにはどのようなタイミングが最適なのかについてご紹介していこうと思います。
スレート屋根は定期的なメンテナンスが必須
新築の戸建住宅の屋根に多く使用されている化粧スレート屋根材は1900年前半ころから日本の家屋で使用され始めました。従来の瓦屋根よりも軽量かつ比較的安価であり施工性もいいことから日本の戸建て住宅の屋根材として数多く使用されてきました。
厚さは5~6㎜ほどで主成分はセメントでできています。
耐用年数は20~30年と言われていますが、定期的なメンテナンスをしたうえでの年数であり基本的には10~15年周期でのメンテナンスが必要となります。
主成分がセメントなので性質上、表面を塗装によって防水処理する必要がある屋根材です。
比較的コストが安い
比較的コストがかからない為、現在も多くの新築戸建住宅で採用されています。
施工が簡単
構造が簡単な上、普及率も相まって施工できる業者、職人が多く施工費も安価で済みます。
修理が容易
上記と同じ理由で修理の必要があった場合も困りません。
重い
1㎡あたり約20㎏なので「瓦屋根」に比べれば軽いのですが、最近の屋根材は軽量化が進んでいるので1㎡あたり20㎏でも重い部類に入ります。
強度が低い
丈夫ではあるものの厚みが5~6㎜ほどなので瓦や金属屋根に比べ割れやすいです。メンテナンスをしていなければさらに耐久性は落ちていきます。
定期的なメンテナンスが必要
主原料がセメントなので塗装などで定期的に防水塗膜で保護する必要があります。棟・隅棟などの板金の塗装やそれらを固定するための下地の交換の必要もあります。
デザインが被る
数多くの戸建て住宅で使用されているため地域によっては周りの家すべてが同じスレートなんてこともありえます。
販売時期によっては塗装してはいけないスレート材がある
1990年代後半から2004年頃まで製造されたスレート屋根材は規制によって急遽アスベストを使用できなくなったため耐久性に著しく乏しいスレート屋根が販売されていました。これらのスレート材を無理に塗装してしまうと逆に症状を悪化させてしまいます。
スレート屋根のメンテナンス方法
以上のような特徴がある化粧スレート屋根ですがメンテナンス方法は大きく分けて3つです。
屋根塗装・屋根カバー工法・葺き替え工事
これらのメンテナンスを行うタイミングについて簡単に解説していきます。
屋根塗装
その名の通り「塗装」するメンテナンス方法です。比較的コストが抑えられるので古くから人気のあるメンテナンス方法です。
はじめに高圧洗浄のよってスレート材にこびりついた「コケ」や「泥」を洗い流します。
乾燥後にローラーと刷毛を使用して下塗り材を1回、主剤を中塗り・上塗り2回、計3回塗布します。いずれも塗料を乾かしてから塗装します。
注意しなければいけないのは「縁切り」を行うことです。スレート材は完全防水の屋根材ではありません。雨水が入り込んだ際、スレートの重ね目の隙間を伝って外に排出される構造になっています。
しかし、屋根塗装によってスレート同士の隙間を塗料で塞いでしまうと入り込んでしまった雨水が逃げ道を失い、内部に溜まってしまい雨漏りの原因となります。
「縁切り」とはスレートの重ね目に入り込んだ塗料をカットし、隙間を確保する作業です。スクレーパーでカットする方法や専用のタスペーサーを用いるのが一般的です。
☝タスペーサー スレートの重ね目、1枚につき2個のタスペーサーを挟んでいく
屋根塗装を行うタイミングは築10~15年、経験上13年くらいがベストかと思いますが、屋根の劣化具合は立地条件によって大きく変わりますので、10年を過ぎたら近くの信頼できる屋根専門店にご自宅の屋根の状態を診てもらうといいでしょう。
屋根カバー工法
既存の屋根材をそのままに新しい屋根材を上から被せる工法です。
ルーフィングを貼ってから新規の屋根材を取り付けるため、塗装ではケアできていないルーフィングも新しくすることができる非常に人気の高い工法です。
手順
いたってシンプルで、既存の棟板金やその下地の貫板、雪止めが付いている場合は雪止めも撤去してしまいます。屋根をスレート材だけの平らな状態にしてルーフィング(防水紙)を既存のスレートの上から貼ります。ルーフィングはより高耐候なものを釘で留めていく方法や屋根カバー用の裏面が粘着シートになっているようなタイプを使用して貼っていきます。
あとは、新築同様に新規の屋根材を施工していきます。現在多くの屋根材が各メーカーから販売されているので、屋根のイメージをがらりと変えられるのもメリットの一つです。
屋根カバー工法に使用されることの多いガルバニウム鋼板を使った屋根材は非常に軽量か耐久性にも優れているため、カバー工法をしても屋根の重量が大幅に増えてしまうことはないので安心です。
屋根葺き替え工事
既存の屋根を丸々撤去して新しい屋根にする工事です。
大きなメリットとしては既存の屋根材をすべて剥してしまうので屋根の基礎でもある「野地板」の状態まで確認できることなどが挙げられます。
葺き替え工事の手順は屋根材を撤去した後にルーフィングを撤去し、野地板を増し貼りするのが一般的です。しかし、野地板の状態が極めて良好な場合などは既存の野地板をそのまま生かして屋根材を葺くこともあり得ます。
野地板を新しくすることで屋根の耐久性は格段と上がりますが、野地板を増し貼りすることで屋根の重量が上がってしまうのが難点です。
屋根葺き替え工事を行うタイミングの多くは野地板まで劣化が進んでしまい屋根カバー工法ができない・またはニチハ、パミールなど屋根カバー工法が進められないスレート屋根に有効です。
屋根に加わる重量を気にするのであれば屋根カバー工法よりものじいたを増し貼りしない屋根葺き替え工事がいいでしょう。
屋根カバー工法はいつかなくてはならない?
これらのメンテナンス方法の中でも「屋根塗装」だけを10年15年置きに繰り返せばいいのかというとそういう訳にはいきません。
スレート屋根を塗装できるのはせいぜい2~3回と言われています。正直できなくはないのですが何度も屋根塗装を繰り返すことで塗料の食いつきが悪くなったり、スレート同士が密着することで雨漏りの可能性が高くなるリスクがあります。※上記でも書いたようにスレート材は屋根材同士の隙間を塞いでしまうと水の逃げ道がなくなり雨漏りの危険性が上がります。
最も重要なポイントはスレート屋根の厚さ5~6㎜ほどなので塗装作業する際に人が何度も行き来することで割れる可能性が高くなります。さらに、屋根の防水の要ともいえルーフィングが築20年もするとボロボロになってしまい、ルーフィングは塗装ではメンテナンスすることができません。
屋根塗装は築10年前後、20年前後と2階までとして3回目には確実に屋根カバー工法か葺き替えをおすすめしています。
※スレート屋根の中でも塗装してはいけない屋根材の代名詞である「ニチハ パミール」は劣化が悪化した際に発生する層状剥離といった症状が屋根材に水分を含みやすいため屋根カバー工法よりも葺き替え工事を推奨しています。
ライフサイクルから考えるプラン
いずれは屋根カバー工法または、葺き替え工事をしなければならないのは上記でもお伝えしました。では、どのタイミングが一番ベストなのかを考えてみましょう。
まず、ライフサイクルコスト(LCC)とは製品や構(住宅など)が作られてから役割を終えるまでにかかる費用をトータルで捉えたものを言います。LCCはイニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(維持していくために掛かる費用)を足したコストです。
つまり、屋根や外壁を長期的に維持していくために必要なコスト(費用)と言ったところです。
初めに屋根のメンテナンスと言っても屋根工事だけ考えるわけにはいきません。屋根工事するには安全面を確保するために仮設足場を建てなければなりません。これは外壁のメンテナンスの際も同様です。
仮設足場を建てるには住宅の大きさで変わってきますが20万前後の費用が必要です。これを屋根と外壁と分けてそれぞれのメンテナンスのために建てていてはコストがかかりすぎてしまいます。
屋根と外壁のメンテナンスは絶対に一緒にやるべきと言えます。
考えなければいけないのは、何年おきに足場を建ててメンテナンスするかです。一般的には、住宅の外回りは築8~15年の間に1度目のメンテナンスが必要と言われています。8~15年と幅が広いのは住宅の立地条件などで劣化の具合が変わってくるからです。
上記の年数を目安に実際の劣化状態を確認してメンテナンスを行いましょう。築10年を機にお近くにリフォーム業者や屋根専門店などに見てもらうといいかもしれません。
また、メンテナンス内容も重要な課題となってきます。
屋根は「塗装」にするのか「屋根カバー工法」にするのか「葺き替え工事」にするのか屋根カバー工法をするにしてもどれくらい耐久性がある屋根材を使用するのか…外壁は、耐用年数が何年くらいの塗料を使用するのか…これらをライフサイクルコストを踏まえて考えなければなりません。
要するに「どんな計画でメンテナンスを行えば1番お得なのか」といった単純な話です。
初期費用の高い安いかだけでなく、長期的なリフォーム計画として考えるのがポイントです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?築何年でリフォームするか、そのあと何年おきにリフォームするか、屋根は屋根カバー工法をいつにするかによって何十万もの差が出てしまうのには驚きです。
結論としては「初期費用は高くなってしまってもリフォーム周期を長くできればその分だけライフサイクルコストは良くなる」ということです。
注意しなければならないのは、少しでもコストを抑えようとむやみにメンテナンス時期を引き延ばしてしまうと劣化症状が進んでしまい、屋根カバー工法や塗装工事以外の工事が必要となりさらに時間もコストもかかってしまいます。
10年おきは1回の費用は安くなりますが、10年おきに足場を建てるのは煩わしい…トータルコストがかかりすぎます。20年おきはよりいいグレードのものを使用するのが理想ですが、やはりコストが気になってしまいます。せっかく高耐候のものを使用していても屋根外壁以外で支障が出たことなどを考えると中間である15年置きがベストかなと思いおすすめします。
これはあくまでも個人的な意見なのでそれぞれの立地条件によってもメンテナンスするタイミングは変わります。
劣化の進行は使れている材料や立地条件によって大きく違ってきます。材料がどのくらい保つのかをしっかりと把握しておき、期待耐用年数はあくまでも目安程度に考え、年数が経ってきたら1年に1度程度は小地震で状態を確認したり、専門の業者さんにきちんと調査してもらうことが大切です。
上記で書いたことが少しでも皆さんの屋根・外壁メンテナンスの参考になれば幸いです。
契約後に施工に関してトラブルが発生してしまった、屋根材の種類が分からず補修方法を決めかねている、お住いの屋根が塗装できない屋根材なのか不安と言った方やここ数十年屋根のメンテナンスを行ったことのない方はぜひ一度北越瓦工業の無料点検をご活躍ください!!
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